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いろいろ買ってみるブログ

【ロードバイク】Canyon Ultimate CF SL 8.0 Di2(2018)購入レビュー

最初の記事はロードバイクについて。

購入から受取まで

去る2018年5月。ボーナスを目前にした私はロードバイクメーカであるCanyonのサイトを見ていた。

Giro d'Italiaが始まったばかりのその日、セールで安くなるロードバイク、それほど遠くない納期。私は気づくと購入フォームへ… 

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 5/5注文完了→6/15発送完了→6/18受取完了の流れでした。

Canyonは自転車店を通さないダイレクトセールス」形式を取っており、注文したバイクは上の画像のダンボールに入れられてドイツから直接送られてきます。

ドイツから日本への配送料は19,200円でした。

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 ダンボールの中はこのようになっていて、前輪とハンドルが外れた状態でロードバイクが収納されています。

フレーム保護や緩衝材はしっかりと配置されており、安心感があります。 

このダンボールはCanyon独自の梱包方式(CANYON BIKEGUARD)らしく、購入する際に配送料と同じく、必ず選択されます。1,800円なので、輪行袋よりも安いですね。

組み立て

前述の通り、箱出しの状態では前輪とハンドルが外れているだけなので、前輪はハメるだけ、ハンドルはステムに取り付けるだけで基本的には終了。

後はサドルやハンドルの角度を調整してポジションを出してあげれば乗ることができます。

作業中の動画を撮っていたのですが、途中で雨に降られて最後まで記録できず、組み立てに関する画がありません…。

見た目とパーツ構成

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今回購入した2018年モデルのCanyon Ultimate CF SL 8.0 Di2の(ほぼ)箱出し状態での見た目はこんな感じ。サドルだけ変えちゃってます(fizik ANTARES R5→PRO AEROFUEL)。

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個人的にはダウンチューブ下に書かれたロゴがお気に入りです。普通にしてたら見えないところですが、とても綺麗です。

 

モデル名を見ればわかりますが、Canyonの中でもオールラウンドなレース志向(Ultimate)で軽量カーボンフレーム(CF SL)、コンポーネントULTEGRA R8000 Di2(8.0 Di2)という構成のバイクになっています。

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このモデルの場合はDT SWISSのアルミホイール(PR 1600 SPLINE)が付属します。当然、ペダルは付属しないので、コンポに併せてPD-R8000を購入。

完成車とペダル、その他小パーツ、配送料関係を合わせて339,500円で購入できました。

どう考えても安い…高コスパで名高い台湾系のGIANTやMERIDAでもDi2搭載モデルでこの値段は見たことがありません。

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ハンドルやステム、バーテープ、シートポストはCanyonオリジナルのパーツが採用されており、おそらく製品管理用のQRコードがほとんどのパーツに印刷されています。

製品管理や組み立ての効率化でコストを下げている感じがしますね。

バーテープはクッション入りにありがちなもっちりした感じが強く、好みではなかったので交換。乗ってみるとハンドルが近かったのでステムも交換してしまいました。

乗り心地について

まだ800kmほどしか走っていませんが、乗り心地の良いバイクです。

比較対象はGIANT TCR ADVANCED PRO 1、同TCR 1ですが、カーボンバイクである前者と比較しても軽く感じました。メーカーの公称値ではほとんど重量に差はないですが、Canyonの方がよく進み、ダイレクト感があるように思います。

軽いからと言って剛性が低いこともなく、パワーを掛けてみても(そんなに出ませんが…)逃げているような印象は受けません。

 

フレームもよいのですが、完成車に付いてくるホイールもなかなかの良品だと思います。ハブで有名なDT SWISS製だけあって、とても良く回ります。重量も1560gとトレーニング用のホイールとして使用するにはピッタリだと思います。

Canyonを購入するメリットとデメリット

メリットは?

圧倒的コスパ

Canyonのバイクを購入する一番のメリットは他の追随を許さない圧倒的なコストパフォマンスです。

今回購入したULTEGRA Di2が載るモデルが325,000円、エントリーグレードで105組のアルミバイクが123,000円、SORA組のクロスバイクが84,000円と他のメーカに比べてパーツ構成と価格のバランスが絶妙です(価格は2018年10月現在)。

良いフレーム、良いコンポーネントで安くロードバイクに乗りたい方に最適なロードバイクですが…

デメリットは?

正直な話、コストパフォーマンスが高い製品には往々にして裏があるものです。Canyonも例外ではありません。

自転車店に頼れない

一般的なスポーツバイクは自転車店で購入し、場合によってはポジション計測を基にした調整をしてもらってから納車となります。が、Canyonは自転車店に頼れないため、自転車のサイズ情報(ジオメトリー)から自分の体に合うサイズを予想して買う必要があります。

私の場合は過去に計測したデータがあったため、Canyonのフレームサイズ診断からサイズを割り出したり、偶然Movistar Teamのナイロ・キンタナ選手と身長が同じだったためXSサイズを迷わず選択しましたが、大半の方はそうはいかないと思います。

 

また、たまにコスパだけで初心者向けとしてCanyonを紹介している記事がありますが、誰も幸せにならないクソ記事です。Canyonのバイクはスポーツバイク専門店に持ち込むと、最悪の場合メンテナンスを断られます

自分と自転車をある程度理解した方以外にはおすすめできません。

独自規格に困る

Canyonユーザがぶち当たる壁、それは1-1/4径のコラムです。このサイズ、CanyonとGIANTしか採用していません。

そのため、ハンドルの距離や高さ、ステムの剛性が気に入らない場合はCanyonもしくはGIANTの純正ステム、PROもしくはRitcheyのステムしか現状は選択肢がありません。私はPRO VIBEに変更しましたが、中々在庫がないので交換に苦労する可能性があります。

なお、XSサイズは水平HT長+ステム長で606mmしかないのでステム交換は必須…。

基本はドイツから取り寄せ

前述のステムもそうですが、ディレイラーハンガーなどの純正パーツ類はほとんどの場合ドイツからの取寄となります。つまり、壊れた場合は数週間の単位でバイクに乗れなくなります。

あらかじめ取り寄せておく必要があります(ほどんどのユーザが購入時に複数個購入)。

まとめ

色々と書いてきましたが、私自身としては非常に満足しているバイクです。

購入して既に3ヶ月ほど乗っていますが、今のところトラブルなく乗れています。落車も一度しましたが、フレームに問題は出ていません。

サドル、ステム、バーテープ、ホイール、クランクとそれなりにパーツを換装したり、都度清掃・メンテナンスをしているからだと思っていますが、箱出しそのまま使用している部分もあるので、元々の品質の高さも感じます。

 

「人に薦められるか」と言われれば、仲の良い知人にしか薦めません。他人が私を真似して買った上で文句を言われたり、メンテナンスを頼まれるのは嫌ですからね…。

とはいえ、勉強する気があって良いバイクに乗り換えたい方にはオススメできるかもしれません。

 

交換したパーツについても、今後記事にしていきたいと思います!